錫板装飾の講座

錫のテーブル

錫板を貼り付けたテーブルや什器等、手作りの家具建築物の錫板装飾製法を、短期マンツーマンレッスンで指導する建築業者様向けの特別講座です。(個人の方も御参加頂けます。)

錫工芸の伝統技法を活かし、又、当方独自の技法も加えた錫板装飾です。海外では錫を含む金属板装飾のテーブルや壁材は歴史があり多く見られます。日本でも現存する最古の錫板装飾の建築物では、島津藩の磯庭園の赤門の瓦葺きが錫製で有名です。

講座では、錫インゴットを溶かして流し込む「鋳込み錫板製法」、錫専用の刃物を用いて錫板の表面を剥ぎ地肌を出す「キサゲ掛け」、接合法や制作に要する基本技法を、建築や作品等に取り入れて頂けるよう短期集中で指導致します。


【講座概要】

  • 受講日程 予約制 (全6回、補習任意)
    ご都合の良い日程をお聞かせ頂き、受講日を設定致します。出来れば連続受講が望ましいです。平日の連続受講が難しい場合、実施日は出来るだけご要望にお応え致しますが、週2回以上のペースでご設定して下さい。週1回の受講の場合は2か月以内で受講が終了するようご設定下さい。
  • 受講時間 13:00-18:30
  • 会場 秦錫工房 (茨城県取手市藤代)※駐車2台まで可 ≫所在地はこちら
  • 受講人数 1日1グループ(1~2名様)
  • 受講料 330,000円(税込、全6回分、1グループ)
    ※前払いでのお支払いで受講契約とさせて頂きますのでご了承下さい。
    ※お支払い後のキャンセル、及びカリキュラム途中での退会につきましては、払い戻しや減額はお断り致します。カリキュラム内の項目を必要なものだけ選択して頂くことも可能ですが、受講料の減額はございません。
    ※キサゲ制作の加工用刃物と模様打ち用の加工前の金槌、カリキュラム最終の角材貼り付け用の錫板は含まれます。
  • ご予約、お問合せは「ご連絡フォーム」よりお知らせ下さい。

【カリキュラム】

  1. 鋳込み錫板作り

    錫板鋳込み制作
    錫インゴットを溶かし、石板で挟んだ枠に流し込みます。(250㎜×250㎜)
    又、表面に模様を施した石板に流し込む「模様板」も制作します。

  2. キサゲ制作、研ぎ、キサゲ掛け

    錫板_キサゲ掛け
    錫工芸用のキサゲ(刃物)の制作、研ぎ方、錫板の被膜を剥ぎ取り錫の地肌を出す「キサゲ掛け」を習得します。接合跡を消して繋げる場合にも必要な技法です。

  3. 模様打ち、キサゲ掛け(復)

    錫板_模様打ち
    模様打ちの金槌を制作します。

  4. 共付け接合、ロウ付け接合

    当工房デザインによる溶接跡風の共付け接合、接合跡を無くす共付け接合、共付けでは不可能な接合仕上げのためのロウ付け接合を指導します。

  5. 錫板貼り付けや細部等を含む仕上げの説明、全行程の復習
    基板への貼り付けの仕組みや注意点を説明します。

  6. 全行程の復習と実践
    錫板制作から板接合、角材への2面貼り付け、仕上げまでを実践します。

  • 補習(任意)
    受講後にご希望の方には再度必要な技法だけの受講を承ります。(予約制、13:00-15:30、又は16:00-18:30の間で。 受講料8,800円(税込)

【補足】

  • 講座はご自身で復習し技術を身に着けて頂けるように考えているもので、製品として通用するにはある程度はご自身で数を熟す必要があります。受講内容は1日で習得することは困難なものもありますが、後程ご自身で復習できるように少しハードですが徹底的にご指導致します。
  • 本講座は一部は趣味の範囲を超えた危険を伴う内容ですので、受講期間だけは師弟関係を持って取り組んで頂きます。お互い尊重し合い進めていけるようご協力下さい。
  • 工房内の撮影、録画は一切お断りしていますのでご了承下さい。筆記は問題ございません。
  • 当講座では当方の独自表現の「破錫」を指導するものではありません。
  • 当方が出張可能な距離の現場にもよりますが、補助作業員として有償にてお手伝いさせて頂くことも可能です。お電話やメールでのご質問の場合は無料です。

【施工例】

錫のカウンターテーブル
≫その他の施工例

【講座開設にあたって】

当方が錫板装飾のテーブル等の家具什器、壁材を始めたのは、2014年に設計会社から海外の錫板装飾のテーブル施工の動画と共に相談され、その動画を元に伝統錫工芸の技法と当方独自の施工法も加えて制作を始めたのが最初の錫板装飾です。近年になって、伝統製法や錫板装飾を発明や独自のデザインとして市場独占の権利を有している企業が出てきましたが、企業が自由で開かれた表現の場を独占し他社を排除するかのような行為には、一作り手として疑問を持ちます。(伝統技法の権利無効は当然ですが、錫板装飾に於いても当工房の方が古く実績があります。西洋には古くから専門の工房もあり、我が国には文化遺産でも、又、当方よりもはるかに以前から実績を残されている他企業もございます。)
各社、各々の表現者が、独自のデザインや技法、サービス等によって切磋琢磨し合い、錫板装飾が建築やアートの分野で、より広くレベルの高い商品や作品が生まれてくる事が伝統となりうるものであるという思いから本講座を始めました。独占というものがあれば、それは権利取得によって場を独占するものではなく、商品がお客様に選ばれる事で自然に独占状態になるものであると思います。